あむプロジェクトについて

NPO法人ESUNEでは、「子どもたちが自分らしく社会とつながり、自ら未来を切りひらいていける力を育む」をコンセプトに「あむプロジェクト」を立ち上げました。


プロジェクト立ち上げの背景・目指すこと

「子どもに幅広い体験をさせてあげられていない」

「子どもがやりたいことを見つけられていない」

「自分に自信が持てていない」など

様々な保護者の方々にお話を伺う中で、このようなお子さんに関する困りごとに何度も出会いました。


そして、その背景には、

「地域の学生や大人との関わりがほとんどない」

「社会とのつながりを実感できる機会が少ない、方法を知らない」

「地域社会で安心して挑戦ができる環境が整っていない」

など、子どもたちを取り巻く「環境」が大きく影響しているのではないか、と考えました。


そこで、

子どもたちが「好きなこと」や「やりたいこと」を通して、自分らしく社会とつながれる選択肢を増やしたい。

そして、

人生の主人公である子どもたちの“冒険”に、地域の人々がいろいろな形で関わり、応援できる文化をつくりたい。

そんな想いのもと、「あむプロジェクト」が立ち上がりました!


具体的には、

子どもたちの「やりたい」を引き出し、それを実現させる年間30件のプロジェクトを伴走すること

を目指し、事業内容としては、

5教科を教えない小中学生向けオーダーメイドPBL(プロジェクト型学習)専門教室「あむラボ」と、

アカデミックなことを地域の学生と一緒にもっと身近に楽しく学ぶプログラム「あむカレッジ」

を実施していきます。


プロジェクトリーダーの想い

本プロジェクトリーダーの静岡大学2年小森史靖です。

私は今「子ども・若者の学習機会や社会関係の貧困」というテーマのもと、不登校の子どもたちのためのフリースクールや若者向けのユースセンターの運営などを行なっています。


ー自分の夢・志の実現に向けて、様々な原材料や資源を集め、「プロジェクト」という名の舟を編み、前途不明瞭なシャカイを航る旅へ出る。

その先々で巡り会った人々と「物語」を共編しながら新しい価値を共創していく中で、

「自分とは何か(who I “am”)」を探求し、ありたい姿の輪郭を描きながら、自分らしい社会とのつながり方を再編し、自分らしい社会の楽しみ方(how to “am”use)を見つけていく。ー


私はこの「あむプロジェクト」を通して、「自分らしい物語であふれ、安心して冒険できる地域社会」を実現させたいと強く想っています。

OECD(経済協力開発機構)では、2030年の世界で求められる教育として、「エージェンシー」-変化を起こすために、自分で目標を設定し、振り返り、責任を持って行動する能力-を身につけることが重要だと提唱されているように、コロナ禍をはじめ、複雑で正解がなく変化の波が激しさを増す社会で、自ら未来を切りひらき、人生の“舵取り”をしていく力、特に「冒険心」「想像力」「創造性」が重要だと考えます。

そのような力を「PBL」という学習手法を通じて育み、社会とのつながりを実感して、自己を認識し、自分の強みや自分らしさを表現していく。その営みの中で少しずつリアルな社会像やありたい姿が鮮明になり、今を生き未来へ向かうモチベーションやジシンを手に入れていく。

そんな“航海者”・“航海記”であふれるまちにとてもワクワクするし、その担い手になれたらとても幸せです。

子どもたちだけではなく、学生や大人も同じように航海者です。教える・教えられる、支援する・支援されるという関係性ではなく、一緒に冒険し未来をつくる仲間として共に学びあい成長しあえる、喜びや優しさがあふれめぐる、そんな文化を静岡で築いていければいいなと思います。